QBB開発秘話・開発者たちの熱い想い~vol.1:15周年を迎える本格的なスウィーツ「QBBチーズデザート6Pマダガスカルバニラ」~

2024.09.2

開発者の想いが会社を動かし、異例の大ヒットにつながった!コンセプトは「高級感のある本格的なチーズケーキ」。

この商品の開発・発売に至ったきっかけは?

 デザート事業撤退となった時、当時の自信作だった「ニューヨークチーズケーキ63%」の味を何とかして残したいと考えたのがきっかけでした。会社からは「新たな設備投資はできないけれど、今ある機械で作るのであればやってみなさい」と許可をいただき、6Pチーズの包装技術を活かして新しいタイプのチーズケーキを作れないかと開発をスタートしました。

目指したのは「チーズ屋にしか作れない本格味のチーズケーキ」。

 洋菓子店にも負けない本格的な風味でありながら、チーズ屋の技術も活かした「美味しさ、便利さ、ヘルシーさを兼ね備えたチーズケーキ」です。6Pチーズの包装技術を活かすことで、美味しさに加え、便利さ(個包装、日持ちするのでストック可)、ヘルシーさ(クリームチーズが主原料、小サイズで食べる量を調整しやすい)という3つの価値を付与できると考えました。

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苦労したことは?

●開発当初

 美味しさと製造適正の両立に苦労しました。元々、チーズの製造工程はとてもシンプルで、材料を溶かして、型に流して、包むという3つの工程。溶かしたチーズ生地をアツアツのまま型に流して蓋をするので、やわらかすぎると蓋をする時にはみ出してしまいます。(はみ出すと外観が汚いだけでなく長期保存ができない)。ただ、美味しいチーズケーキというのはやわらかさ、口どけのよさがポイントとなるので、チーズデザートの生地は冷えた後にやわらかく口どけがよく、かつ、溶かした状態できれいに包装できるギリギリの粘性に調整することに一番苦労しました。

▼過去にPRTIMES記載:No.1シェア「チーズデザート6P」のQBB、デザート事業撤退の過去も。開発者の想いが会社を動かし、異例の大ヒットにつながった|六甲バター株式会社のストーリー|PR TIMES STORY

 

●2013年

(リニューアルポイント)

従来品よりもやわらかく、口どけが良くなる配合に調整しました。バニラ原料を変更。より自然で濃厚な香りで、後味に残る余韻が強いものを選定しました。

(苦労した点)

バニラの香りは商品の要ですので、バニラ原料を変更することについては勇気がいりました。「既存のお客様が離れたらどうするのか。もっと慎重になったほうが良いのではないか。」といった反対意見もありましたが、試食調査のデータをもとに協議し、無事変更の許可をいただくことができました。リニューアル後、お客様や取引先様の反応も良くほっとしました。

 

●2018年

(リニューアルポイント)

商品名を「マダガスカルバニラ」に変更し、使用原料のこだわりがより消費者に伝わるようにしました。ベースの濃厚感(コク)、バニラの香りを強化しました。

(苦労した点)

2013年のリニューアルで全力を出し切った気持ちがあったので、コストを上げずにさらにおいしくする方法を探すことに苦労しました。新商品を1つ作り上げるより難しく感じました。悩んだ結果、原点に戻り、新しい何かを加えるよりも、今使っている原材料の美味しさを引き出して伝えようという方向に変更したことで、納得のいく味を作ることができました。※2016年、2021年はデザインリニューアルのみで配合変更は行いませんでした。

 

●2024年

 2024年のリニューアルポイントは、「バニラの香り」と「深みのある風味」です。1つ目のバニラの香りについては、マダガスカル産バニラビーンズを従来品よりも15%増量しました。それによりバニラの芳醇な香りが強くなり、より贅沢感を感じられるように仕上げています。2つ目の深みのある風味を表現するために「淡路島産の藻塩」を新たに配合しました。まろやかな塩味の淡路島産の藻塩がクリームチーズのコクを深め、バニラの風味を引き立ててくれます。と、サラッと書きましたが、実際はバニラビーンズの量を決めるために何パターンも試作を重ね、淡路島産の藻塩にたどり着くまでにたくさんの原料を検討し、運動部時代を彷彿とさせるような泥臭い開発を行ってきました(笑)。

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どんな思いを込めて開発したのか?こだわりのポイントは?

●片山

  「ニューヨークチーズケーキ63%」の味を再現したいという想いで開発をスタートしました。また先輩方から受け継がれてきたQBBのベークドチーズケーキ(初めて食べた時、あまりの美味しさに衝撃を受けて、入社のきっかけになった味)をこの世からなくしてはいけないという想いも開発の原動力になっていたと思います。

  「ニューヨークチーズケーキ63%」の再現を目指し、クリームチーズとバニラの濃厚な風味、なめらかさ、口どけの良さを可能な限り追究しました。ベークドチーズケーキの美味しさのポイントとして、生地を焼くことによって生まれる香ばしさ、複雑な風味があるのですが、6Pチーズの製造ラインでは焼成工程を入れることができず、何かもの足りない単調な風味になってしまいます。これを補うために試行錯誤した結果、香り付けに洋酒を少量加えることで、後味に深みをプラスし、食べた後もバニラの華やかな余韻が広がるように調整することができました。※なめらかさ、口溶けの良さの追究については前述のとおりです。

 

●斎藤

 2024年のリニューアルを担当することが決まった時、正直なところ複雑な心境でした。というのも、テーマを任せてもらえた喜びと、これほど洗練されたバニラ6Pにどう手を加えたら良いのかという不安な気持ちでいっぱいだったからです。片山リーダーのコメントにも溢れ出ていると思いますが、チーズデザートシリーズは「こだわりと愛の結晶」なんです。私は勝手にそう思っています。私の使命は、片山リーダーの想いを繋げることと、王道フレーバーとしてチーズデザートシリーズを支え続けてきてくれたバニラ6Pに華を添えることだと思ってリニューアルに取り組んできました。これまでと変わらない美味しさがありながら、一味違った表情も楽しんでいただけると嬉しいです。

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どんな人にどんな風に食べて欲しい?

●シリーズ全体

 糖質を気にせず食べることができ、小サイズで食べる量を調整しやすいので、おいしいチーズケーキを食べたい方はもちろんですが、ダイエットや健康を気にしている方に罪悪感少なく食べていただけるスウィーツとしてご活用いただけると嬉しいです。

●バニラ

 クリームチーズが濃厚で満足感があり、バニラの香りに癒されるフレーバーですので、仕事や家事で疲れた時、心と体のエネルギーをチャージしたい時にぴったりです。まずはそのままバニラの香りをお楽しみいただくことがおすすめですが、コーヒー(ブラック)、ジャスミンティー、赤ワインなどのドリンクとも好相性です。※過去の作成した各フレーバーのドリンクとのおススメのペアリングも合わせてご紹介いただけると嬉しいです。

 

最後に一言!

【製品開発部 片山】

 皆さまのご愛顧のおかげで、発売15年目を迎えることができました。このたび配合リニューアルを行い、バニラも美味しさも増強していますので、ぜひお試しいただけると嬉しいです。これからも皆さまに美味しさ、癒しの時間をお届けできるように技術力UPに努めたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

【製品開発部 斎藤】

 今回のリニューアルを機に初めて購入して下さる方が増え、チーズデザート6Pシリーズのファンになってくれるととっても嬉しいです。

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